- 発達を支援してくれるおもちゃを探している
- こどもに実際使ってみた反応や効果を知りたい
そんな自閉症のこどもを抱えているママ・パパへ。
本記事では、我が家の自閉っ子娘に実際に使ってみて「反応があった・成長を感じれた」おすすめの発達支援のおもちゃをご紹介していきたいと思います。
- 使い始めたきっかけ、おもちゃの紹介
- 実際に使ってみての娘の反応
- おもちゃの効果や使ってみてわかったこと
などを実体験をベースに書いています。
この記事がおすすめの方
- 自閉症のこどもの発達を促すおすすめのおもちゃを探している
- おもちゃを実際に使ってみた効果や体験談を知りたい
本記事が自閉っ子ママ、パパのおもちゃ選びの参考に少しでもなれば幸いです。
以下、目次から好きな箇所に飛んで読んでいただくこともできます。
【前提】発達支援のおもちゃを紹介するにあたって
おもちゃは「発達を促す」だけでなく「こどもを知る」ためのツールでもある
今回、紹介する自閉症のこどもにおすすめの発達支援のおもちゃは、以下の5つのおもちゃ、全10種類となります。
どれも発達にプラスになるであろうおすすめのおもちゃといえます。
さらに、実際に使ってみて感じたのは、娘が何を理解していて、何が得意で、どんなことに興味を持っているのかを知る「手がかり」となる道具でもあるということでした。
これらのグッズを実際に娘が使っていく中で、次のような「ちから」を知るきっかけにもなりました。
・「繰り返し聞く」ちから
・「形や配置を覚える」ちから
・見本を見て「真似しようとする」ちから
・「コミュニケーション」を取ろうとするちから
・「言語理解」のちから
また、全てが全て最初から効果があったというわけではありません。
最初は見向きもしなかったおもちゃもあれば、ある日突然、発展した遊びに変わったおもちゃもあります。
だからこの記事では、「効果があった点」だけでなく「実際使ってみての反応」や「使ってみて感じたこと」などもお伝えしています。
自閉症児の発達支援におすすめのおもちゃ【音声ペン付き絵本】

音声ペン付き絵本とは?
絵や文字などを音声ペン(タッチペン)でタッチすると、言葉や音楽などが流れる仕組みの絵本です。
「見る・触る・聞く」を同時に体験できる優れた知育教材です。
音声ペン付き絵本が自閉症のこどもにおすすめの理由
- 話せない子でも遊べる:ペンで絵に触るだけで音が出るためことばがなくても楽しめる
- 言語学習の助けになる:さまざまな種類・ジャンルのことばを聞く経験ができる
- 操作がシンプルで分かりやすい:ペンでタッチすると音が出るため直感的に扱える
- 親とのコミュニケーションのきっかけになる:「どれ押す?」「〇〇だね」など、自然なやりとりがしやすい
- こどもの興味・関心が知れる:どの絵を選んだかを見ることでこども興味や関心が図れる
- 間違えても怒られることがない:正解・不正解がないので、失敗を気にせず使える
- 同じことを何度でもできる:同じ音を繰り返し聞くのが好きな子でも、安心して遊べる
- 遊びながら勉強できる:遊びながら「見る・触る・聞く」の学習になる
我が家ではセガトイズの「アンパンマン ことばずかんPremium」を実際に使っていました。
使い始めたきっかけ
音声ペン付き絵本は3歳を過ぎてから購入しましたが、正直な気持ちとして「今の娘の発達段階では、まだ使うのは早いかもしれない」と感じていました。
音声ペン自体を持つことはできるかもしれないが、絵本の絵や文字にタッチするという動作を、娘が理解して実行できるのか、半信半疑でした。
それでも試してみようと思えたのは、
- 好きなキャラクター(アンパンマン)の音声ペン付き絵本が販売されていた
- 好きなキャラクターの声が聞こえるなら興味を持ってくれるかもしれない
と感じたからです。
音声ペン付き絵本を実際に使ってみて【娘の反応】
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最初は、私が音声ペンの使い方を何度も見せました。
すると娘は、少しずつ真似をするようになり、思っていたよりも早い段階で、音声ペンを使いこなせるようになりました。
「ペンを絵本につけると音が聞こえてくる」という構造を理解できたからかなと感じています。
印象的だったのは、娘が自分でページを選んで、お気に入りのキャラクターや物が見つかると、そればかりを何度も繰り返し聞いていたことです。
- ペンを使いこなす
- 自分でページを選ぶ
- 同じところを繰り返し聴く
など、今まで気づけなかった娘の成長を知ることができました。
音声ペン付き絵本の効果1:娘なりの意思表示が増えた
「アンパンマン ことばずかんPremium」の音声ペンには小さな電源スイッチがあり、電源をONにするためにはそのスイッチを動かさないといけないということを娘は理解できていませんでした。
ですが、音声ペンと絵本で遊びたくなると、音声ペンを持って私のところへ来て、発語はありませんが「電源を入れてほしい」と意思表示してくることができるようになりました。
「スイッチの付け方は分からないけど、親のところに持っていけば何とかしてくれる」
娘の意思や気持ちを気づくきっかけになりました。
音声ペン付き絵本の効果2:ことばが出ない娘の言語理解を知るきっかけになった

新しい遊びの発展にもつながりました。
娘が音声ペンの代わりに、親の指を使って遊びを見せてくれた時のことです。
私の指を音声ペンだと思い、絵本の中の興味あるキャラクターのところまで私の指を誘導し、タッチさせることをし始めました。
そこで私は、音声ペンの代わりに、そのキャラクターの名前を声に出して伝えることにしました。
次第に、娘が気になるキャラクターに私の手を誘導→私がそのキャラクターの名前を言う→娘が次のキャラクターに私の指を誘導→私がそのキャラクターの名前言う、というように繰り返される遊びに発展しました。
そしてある時、私はちょっとした意地悪がてら、あえて指さしたキャラクターと違うキャラクターの名前を言ってみました。
するとどうでしょう。とても驚くべきことが起きました。
指さしたキャラクターの名前を間違えて言うと、娘は私の手を再度そのキャラクターに指し向けるしぐさをしたのです。
もう一度、試しに名前を間違えてみるとやはり、娘は私の手を再度同じキャラクターに向けました。
そこで、次は正しいキャラクターの名前を言ってみました。
すると、娘は次のキャラクターに私の手を誘導しました。
つまり、このやり取りから、
ということが分かりました。
自閉症と知的障害のある娘は3歳半を過ぎた時点でも、ことばが出ていません。
そして、当時の私は、親の言っていることも全く理解できていないと思っていました。
しかし、今回のやり取りを通じて、言葉は出ていなくても、聞いて、理解して、訂正できている。
部分的かもしれませんが、言語理解を確かめることができた感動の瞬間でした。
学び:「できない」と最初から決めつけないこと
この経験から、「今の発達レベルではこの遊びは難しいかも」や「発語がないから言葉は理解できない」と最初から線を引くものではないことを学びました。
「効果がありそうだな」「興味を持ちそうだな」と思ったら、何でも一度試してみるというマインドも子どもの可能性を広げるために持っておきたい考え方だと感じました。
「音声ペン付き絵本」が向いている子
音声ペン付き絵本は、次のようなお子さんに向いていると感じています。
- 絵本が好きな子
- ペンが好きな子
- 絵本に出てくるキャラクターや物(食べ物、乗り物、動物など)が好きな子
- 真似をするのが好きな子(繰り返しお手本を見せると、真似をしてくれる子)
娘は絵本が好きというより、好きなキャラクター(アンパンマン)が出てくる絵本が好きという感じです。
また、親がお手本を見せるとすぐ真似ができるタイプではなく、繰り返しお手本を見せことで真似をしてくれるときがある、というタイプです。
娘のように上記の向いている項目に全部当てはまらなくても、一つ二つだけでも試してみる価値はあると思います。
「アンパンマン ことばずかんPremium」のような人気シリーズであれば、仮にあまり子どもが使わなかったとしても、メルカリなどでまあまあいい値段で売ることもできます。
長い目で成長を見守るおもちゃとして
発達を支援してくれるおもちゃを活用していくうえで大切なことは、「すぐに発語を促したい」「早く目に見える効果がほしい」と過度に期待しすぎるのではなく、長い目で我が子の成長を見守っていくことではないかと思います。
その姿勢が、こどもの理解や可能性に気づくきっかけになるからです。
自閉症児の発達支援におすすめのおもちゃ【パズル4選】

パズルは、「考える・集中する・できたを感じる」を同時に育てられる発達支援にはおすすめのおもちゃです。
ここで紹介するパズル4選
| パズルの種類 | 商品名 |
|---|---|
| 型はめパズル(木製タイプ) | ・ピックアップパズル(バラエティ) ・ピックアップパズル(動物園) |
| 型はめパズル(スポンジタイプ) | ・アンパンマン おふろでも遊べるやわらかパズル ・アンパンマン おふろでピタッと!DX |
| 100均ジグソーパズル(2~5ピース) | ・知育ジグソーパズル |
| ジグソーパズル(30ピース) | ・アンパンマン 天才脳はじめてのパズル 30ピース ・アンパンマン 天才脳はじめてのパズル 55ピース ・アンパンマン 天才脳はじめてのパズル 80ピース |
パズルが自閉症のこどもにおすすめの理由
- シンプルで分かりやすい:ピースをはめるだけで迷いにくい
- 一人でできる:周りに合わせる必要はなく安心して集中できる
- 「できた!」が目に見える:成功がわかりやすく自信につながる
- ことばなしで遊べる:考えて手を動かすだけでOK
- 集中力が育ちやすい:同じ作業を続けるのが好きな特性を活かせる
- 手先を使う練習になる:つまむ・動かすなど、指の動きが自然に身につく
- 大人が関わりやすい:「ここかな?」「できたね」と声かけしやすい
- 年齢や発達に合わせて選びやすい:ピースの数や形を変えるだけで難易度の調整ができる
使い始めたきっかけ
娘が2歳10ヶ月の時点で行った知能検査では、推定発達年齢は1歳5ヶ月程度、DQは50ほどでした。
更に、3歳を過ぎてもことばが出ない娘。そんな、娘の発達レベルに知育玩具としてよく紹介されるパズルがどの程度できるものなのか。
パズルを試すことで、
娘の理解力・記憶力・集中力を“目に見える形”で知りたい
という思いで取り入れてみました。
パズルを実際に使ってみて【娘の反応】
結論を言うと、3歳半の時点でジグソーパズルの30ピースを一人で完成させられるレベルになっています。
一度遊び方を覚えると、迷いなくピースをはめていく姿がありました。
「発語がなく発達年齢も低い=パズルみたいな知的なものはできない」
そんなふうに、親が勝手に思い込んでいた部分がありましたが、娘は想像以上のパフォーマンスを見せてくれました。
30ピースのパズルができた理由|パズルにも「順番」があった

最初から、30ピースのジグソーパズルができたわけではもちろんありません。
1歳ごろよりパズルに触れる環境がありました。
後ほど各パズルの紹介をしますが、我が家では、4種類のタイプのパズルを月齢別に使用していました。
次のような順番で使用していました。
- 1歳前後~ 型はめパズル(木製タイプ)
- 2歳以降~ 型はめパズル(スポンジタイプ)
- 2歳半~ 100均ジグソーパズル(2~5ピース)
- 3歳過ぎ~ ジグソーパズル(30ピース)
難易度も①が一番とっつきやすく低年齢向けで、④が一番難しいのではないかと思います。
我が家では自然に段階を踏みながら、レベルアップしていけたように思います。
1歳ごろからパズルに触る環境があったことは、レベルアップしていく上でのベースとになっていたのではないかと感じています。
パズルからわかる子どもの「特徴」と学び
パズルを通して、娘の特徴が見えてきました。
- 手先が器用
- 暗記力がある
- 集中力が高い
- 空間把握能力がある
「パズルが少し得意」という、娘のちょっとした強みを知ることができました。
すべてのグッズがハマるわけではありません。でも、パズルは想像以上にハマった商品の一つです。
何でもまずは試してみる
その大切さを、娘から教えてもらいました。
実際に使ってよかったパズル4選
型はめパズル(木製タイプ)

型はめパズルとは、決まった形の枠に、動物・食べ物・乗り物などのピースをはめ込むタイプです。
木製タイプは、木製特有の質感や厚み、ピースを「はめた感覚」を味わえます。
見た目にも分かりやすく、難易度も低めなため、低年齢から取り入れやすく、初めてのパズルデビューにもおすすめです。
我が家で使用していた木製タイプの型はめパズルは、ボーネルンドのピックアップパズルです。
どちらも1歳ごろから使用していました。
型はめパズル(スポンジタイプ)
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スポンジタイプは柔らかく、多少ズレていても押し込めるため、型はめが苦手な子にもおすすめ。
軽くて、横にしてもピースが落ちないため、お出かけ・旅行用にも最適です。
スポンジタイプの型はめパズルは、アガツマのおふろでも遊べるパズルです。
どちらも2歳ごろから使用していました。


100均パズル

これはメインのパズルに補助的に使っているパズルです。
我が家で使っているのはダイソーの「知育ジグソーパズル」。
食べ物、乗り物、動物などの種類があり、店舗により取り扱っている種類は違ってくると思います。
2ピースから5ピースまでレベル別にあります。
- 我が子がパズルに興味があるのか知りたい
- まずはお手頃で手軽なパズルから始めたい
そんなご家庭におすすめ。
100均パズルですが、あなどるなかれ。紙製(厚紙)はしっかりした作りで、4ピースや5ピースは2歳、3歳の子どもには結構難しかったりもします。
2ピースから5ピースまでレベル別にあるため、まずは今の我が子のレベル感を知るのにおすすめです。
ジグソーパズル(30ピース)

紙製(厚紙)のジグソーパズルで、いままで紹介したパズルの中では一番難易度は高めです。
我が家が実際使用して、とてもいいなと思った商品はアガツマの「アンパンマン 天才脳はじめてのパズル」です。
30ピース、55ピース、80ピースがあり、レベル別に楽しめます。
娘はアンパンマンが大好きだったため、興味を持って集中して取り組むことができました。
30ピースを繰り返し完成させて遊んだりと、ここまで紹介してきた4種類のパズルの中で、これが一番はまっています。
興味のあること(アンパンマンが好き)×得意なこと(娘の場合:手先が器用、暗記力・集中力があるなど)が重なると、ここまで力を発揮するのかと、娘の可能性を感じるきっかけになりました。



パズルは理解力や暗記力・集中力をはかるのにおすすめのおもちゃ
パズルは、もちろん発達を支援するためのおもちゃとして優秀ですが、
理解力や暗記力・集中力がどのくらいあるのか
を知るためにもおすすめできるおもちゃであると感じました。
発語がなく推定発達年齢が1歳5か月程度である娘でも、30ピースのパズルができたこと。
パズルを作るためのピースの配置や形を理解し、暗記していること。集中して取り組む事ができていること。
パズルは娘の現在の力や可能性に気づくきっかけを与えてくれました。
自閉症児の発達支援におすすめのおもちゃ【お絵描きグッズ3選】

お絵かきは、自分を表現できる手段で、「伝える」ためのコミュニケーション方法にもなりえます。
ここで紹介するお絵かきグッズ3選
| お絵かきグッズの種類 | 商品名 |
|---|---|
| 水で描けるお絵描きシート | ・スイスイおえかき(はらぺこあおむし) |
| おうちでおすすめお絵描きボード | ・アンパンマンが上手に描けちゃう!天才脳らくがき教室 |
| 手軽に使えるタブレット型お絵描きボード | ・10インチのお絵描きボード |
お絵かきグッズが自閉症のこどもにおすすめの理由
- 「伝える」経験ができる:ことばが出なくても描くことで気持ちを表現できる
- 気持ちが落ち着く:自由に描けることで心の安定につながりやすい
- 書く練習ができる:力の入れ具合や手の動きなど将来の文字練習につながる
- 見通しが立てやすい:すぐ消せて繰り返しかけるため「終わり」が見えやすい
- 大人も関わりやすい:「ぐるぐるだね」「長い線だね」と声をかけやすい
使い始めたきっかけ
2〜3歳頃から、娘はペンやクレヨン、紙に少しずつ興味を持ち始めていました。
白い紙に線を引いたり、クルクルと描いたりする姿を見て、
繰り返し使えるお絵描きグッズがあったらいいな
と思うようになりました。
そこで取り入れたのが、次にご紹介するお絵描きグッズです。
実際に使っておすすめしたいお絵描きグッズ3選
水で描けるお絵描きシート

我が家で使っていたのは、PILOT「スイスイおえかき(はらぺこあおむし)」です。
シートが大きく、思いきり手を動かして描けるため、娘がのびのびとお絵描きを楽しめるようになりました。
- 水で描くので汚れない
- 乾けば何度でも使える
- 折りたためて薄くなる、しかも軽量
絵を描くことの楽しさを感じたりや、おでかけ・旅行などの持ち運び用にとても便利でした。

おうちお絵描きにおすすめのお絵描きボード

こちらの商品は、アガツマの「アンパンマンが上手に描けちゃう!天才脳らくがき教室」です。
アンパンマンの顔のマグネットスタンプが付いていて、、簡単にアンパンマンが作れます。
ボードは十分な大きさがあり、付属のペンで滑らかに描きやすい素材になっています。
何度も描いて消せるので、汚れず安心して集中力や想像力を育てられます。
また、安定感があるので、おうちでのお絵描きにおすすめです。

手軽に使えるタブレット型お絵描きボード

こちらの商品は、EooCooの「10インチのお絵描きボード」です。
- ボタン一つで消して、またすぐ書ける
- とにかく軽く、とにかく薄い
おでかけや旅行などの持ち運びに超おすすめ。
娘はこのお絵描きボードが一番ハマり、アンパンマンを書くことにつながりました。
お絵描きをする頻度と機会が一気に増えました。
娘のお絵描きで親が意識していたこと
はじめのうちは、直線や斜めの線、丸っぽい形を描く程度でした。
その頃から、親が見本として、お絵描きボードに娘の大好きなアンパンマンを描いていました。
いつか、アンパンマンを描いてくれたらいいな
そんな淡い気持ちはありつつも、正直なところ「今の娘にはまだ難しいかな?」と思っていました。
アンパンマンの見本を書いて見せる上で、意識していたのは、
- 眉毛は描かない
- 丸と単純な線だけで表現する
ちょっとしたポイントですが、娘が真似しやすいようにシンプルに見本を描いていました。
一番の驚きは娘のお絵かきの力がどんどん成長したこと

親が見本 → 本人がトライ→親が見本 → 本人がトライと繰り返すうちに、少しずつ、アンパンマンっぽいフォルムを描き始めていたのです。
そしてついに、「これはもうアンパンマンでしょ!」というレベルの絵を描いてくれた日が来ました。
アンパンマンを描く日が来るなんて(涙)
妻と一緒に感動を分かち合ったことは今でも忘れません。

お絵かきグッズでアンパンマンを描けるようになった理由
娘がアンパンマンを描けるようになった理由には、次のことが考えられます。
- 繰り返し見本を見せる
- 気が向いたらいつでも絵を描ける環境を作っておく
- 失敗してもすぐ消して、繰り返し書ける(練習しやすい環境)
これらの条件が揃ったことで、娘の中にあった表現力が、自然と引き出されたように感じました。
お絵描きグッズはただ絵を書くだけもものではない
お絵描きグッズは、
その一連の流れを、とても自然に支えてくれる発達支援のグッズです。
- 繰り返すことが好き
- 何かに没頭しやすい
- 見通しが立てるのが苦手
などの自閉症のこどもには、何度も繰り返し使え、静かに集中して取り組め、終わりが見えやすいお絵かきグッズはとてもおすすめです。
自閉症児の発達支援におすすめのおもちゃ【マグネットブロック】

マグネットブロックとは、磁石の力でピース同士を簡単にくっつけたり外したりしながら、形を作って遊ぶおもちゃです。
マグネットブロックが自閉症のこどもにおすすめの理由
- 感覚刺激が豊富:くっつく感触やくっつく音、形を楽しめる
- 達成感を感じやすい:つける・はなすが簡単で低月齢でも扱いやすい
- 形や大きさの違いを学べる:見て、触って、比べながら理解できる
- 考える力が育つ:どう組み合わせるかを試す中で、試行錯誤する力が養える
- くり返し遊びやすい: 同じ形を並べる、積むなど好きな遊び方を続けられる
- 満足感が得られる:できあがりがはっきり分かりやすい
- 大人が関わりやすい:「高くなったね」「ここにつけてみる?」と声かけしやすい
- レベル別で遊べる:年齢や発達に合わせて遊び方を変えられる
我が家で愛用していたマグネットブロックは「ボーネルンドのマグ・フォーマー ベーシックセット」です。
使い始めたきっかけ
マグネットブロックを知ったきっかけは、保育園でした。
先生から「好きで、よく遊んでいますよ」と教えてもらい、それなら家でも遊べるようにしてみようと思いました。
後述しますが、園と家庭で、同じ遊びができる環境を作ったことが、マグネットブロックの遊びの発展につながりました。
マグネットブロックを実際に使ってみて【娘の反応】

家で遊び始めた頃は、上に積み上げるだけの遊び方が続いていました。
それがしばらくすると、今度は横に一列に並べるようになり、少しずつ遊び方が変わっていきました。
「マグネットブロック=立体を作るもの」
という親のイメージとは違い、娘なりのペースで遊びが進んでいるのが印象的でした。
観察力と真似する「ちから」が芽生え、立体を作り始める

そして、ある日突然、立体の形を作り始めたのです。
本当に、前触れもなく、いきなりでした。
かなり驚きましたが、その背景には、保育園でお友達が立体を作っている様子を、そばで見ていたという経験があったのです。
正直、自閉症のこどもは、
- 他人にあまり興味を示さない
- 真似もしにくい
そんなイメージを、私自身が持っていました。
しかし、マグネットブロックを通して、お友達の行動を観察し、真似する力が娘の中にしっかりあることを知り、娘のことを知るきっかけになりました。
集中力にも驚いた|30分以上の一人遊び
マグネットブロックで遊び始めると、集中して30分以上、兵器で一人遊びをしていることもありました。
声をかけても気づかないほど、目の前のブロックに没頭している姿を見て、
と、また一つ娘の新しい一面を知ることができました。
実際に使ってよかったマグネットブロック

ボーネルンド「マグ・フォーマー ベーシックセット」
マグネットブロックは、全部で3社のものを試しました。
その中でも、一番のおすすめは、ボーネルンドのマグ・フォーマー ベーシックセットです。
- 磁石の強さがちょうどいい
- 子どもでも扱いやすいサイズ感
- 有名メーカーならではの安心感
この手のマグネットブロックでよくあるのが、磁石のくっつく力が弱すぎる・強すぎる問題です。
その点、ボーネルンドのマグ・フォーマーは、弱すぎず・強すぎず、絶妙な強さで心地よさすら感じます。
立体を作る時も、崩れにくく、でも無理なく外せる。そのバランスがとても良いと感じました。
「立体を作る」より大切なこと
マグネットブロックで感じた一番の収穫は、
立体を作れたこと以上に、
- 周囲を「観察する」ちから
- 「真似する」ちから
- 「試行錯誤する」ちから
こうした「ちから」が、遊びの中で自然に育っていたことでした。
発語がない娘だけど、人の行動を見て、学び、取り入れる力がある。
それを実感できたことは、親としても大きな気づきとなりました。
番外編|自閉症児の発達支援におすすめのおもちゃ【ぬいぐるみ】

我が家で実際に購入したぬいぐるみは、セガトイズの「アンパンマンのわくわく!ぬいぐるみひろば」です。

ぬいぐるみは、一般的には発達支援を促すためのおもちゃという風には紹介されませんので、番外編とさせていただきましたが、我が家ではこのぬいぐるみが娘とのコミュニケーションや言語理解を知るためのきっかけになりました。
ぬいぐるみが自閉症のこどもにおすすめの理由
- 「伝える」経験ができる:ことばが出なくても描くことで気持ちを表現できる
使い始めたきっかけ
とにかくアンパンマンが大好きで、
部屋がアンパンマンだらけになったら喜ぶかな
そんな軽い気持ちで、ぬいぐるみを揃えました。
誕生日プレゼントとして購入し、部屋に飾ってはいたものの、最初の半年ほどは、ほとんど見向きもしませんでした。
後述しますがこの時点では、まさかぬいぐるみが娘とのコミュニケーションを広げるきっかけになるとは思ってもいませんでした。
ぬいぐるみを実際に使ってみて【娘の反応】

ある時から、アンパンマンのぬいぐるみたちを一体ずつ、きれいに横に並べ始めました。
その様子を見て、私たち親は、娘が手に持っているキャラクターの名前を一つずつ声に出して伝えるようにしました。
「これは、アンパンマンだね」「これは、ばいきんまんだね」
教えるというより、そばで言葉を添える、そんな感覚でした。
再びことばが出ない娘のことばの理解状況を知れた

そして、いつしか娘はぬいぐるみを親の前に持ってくるようになりました。
私がいつものようにキャラクターの名前を言うと、そのぬいぐるみを下げ、次のキャラクターを差し出すという行動に次第に変わってきました。このやり取りが、娘の中で一つの「遊び」になっていきました。
この時、私は音声ペン付き絵本での遊びを思い出しました。もしかしてぬいぐるみでも同じことができるかもと。
そこで試しに、娘が持ってきたキャラクターとあえて違うキャラクターの名前を言ってみました。
すると娘は、もう一度ぬいぐるみを私の手元に戻してきたのです。
娘は、私がキャラクターの正しい名前を言うまで、何度もぬいぐるみを私に差し戻しました。
そして、音声ペン付き絵本の時と同じように、私が正しい名前を言うと、次のキャラクターに持ち替え、私に差し出すという動きをしました。
その姿を見たとき、
- 発語がなくても、体の表現を使って、間違えを相手に伝えることができている
- 少なくともキャラクターの正しい・間違っているの判断を親の言葉からできている
ここでも再び、娘の言語の理解の状況を確認することができました。
ぬいぐるみ遊びからの学び|環境づくりの大切さ
娘が、
- 最初は見向きもしなかったぬいぐるみに興味を持った
- 正しい・間違いの判断ができた
- 親に間違えを伝えられた
などの理由を紐解くと、環境づくりが関係していたのではと感じています。
- ぬいぐるみは、最初は触られもしなかったが、常に見える位置には置いていた
- 娘が手に持った時に、親がキャラクターの名前を言い続けていた
- あえて違うキャラクターの名前を言ってみた
結果的に、こういった試みが、娘の発達状況の理解に繋がりました。

【まとめ】発達支援のおもちゃは「こどもを知る」ツールとしても活用できる

今回は、我が家の自閉っ子娘に実際に試して「反応があった・成長を感じれた」発達支援のおもちゃ、5種類全10個を紹介しました。
いろいろ試したからこそ、分かった部分、成長を感じれた部分がありました。
また、同時に発達支援のおもちゃは、こどもの特徴や発達段階をより深く知るためのツールでもあることを感じました。
こどもの特徴や発達のレベルを知ることは、これからのこどもとのコミュニケーションや関わりを考えるきっかけにもつながってきます。
もし現在、
- 自閉っ子におすすめの発達を促すおもちゃを探している
- 発達支援のおもちゃを通して、こどもの発達の具合を知りたい
このような自閉症のこどもをお持ちのママ、パパへ。
もし、何を試してみたらいいか迷っているなら、気になったものを一つだけでも、無理のない形で試してみてはいかがでしょうか。
同じように自閉症児の子育てに日々向き合っているママ、パパの、何かしらの参考になれば嬉しいです。







