発語がほとんどなく、子どもが何をしたいのか、何を求めているのか分からず、癇癪やパニックに向き合う毎日に、疲れていませんか。
私も、発語のない娘との生活の中で、
どうすればこの子の気持ちを分かってあげられるのだろうか
と悩み続けてきました。
この記事では、発語がない娘の「要求」を理解するために試してきたこと、うまくいかなかったことについて綴っています。
すぐに解決できる魔法の方法ではありませんが、「こういう関わり方もあるんだ」と感じてもらえたり、今日の気持ちが少し軽くなるきっかけになれば嬉しいです。
発語がなくても「伝えたい気持ち」は確かにある
日々娘と接していて、「この子、伝えたいことがあるんだ」と感じる場面はたくさんあります。
- お菓子やリモコン、おもちゃなどを、親のところまで持ってくる
- その物や場所のほうに視線を送る
- 親の手を引いて、目的の場所に連れていく(クレーン現象)
- 「してほしい物」に親の手を近づける
- 要求する時に手をパチパチ叩く(ハンドサイン)
発語がない分、娘は体、顔、視線、仕草、行動すべてを使って周りに意思を一生懸命伝えようとしているように感じます。
言葉は出なくても、この子にはしっかりした意思がある
そう思えたことは、娘の気持ちを察する上での一つのヒントになりました。
うまくいかなかったこと(失敗談)

娘の要求が理解でき対処できる時もあれば、要求が分からずうまく対応できないときもあります。
親の心の余裕がない時は、うまく対応できない頻度も増えます。
表面的でしか子供を見ていない
どう頑張っても要求が分からず八方ふさがりの時もありますが、うまく対応できない時の一つの原因に、娘の言動を表面的にしか見れていないことが挙げられます。
たとえば、親の手を引っぱってきた時、「何かやってほしいんだな」くらいで思考が止まっていて、その言動の背景に何があるのかや、娘をよく観察することなどが疎かになっている場合などです。
そうなると、娘の真の要求が分からないままになってしまいます
期待をしすぎる・無理にやらせようとする
また、こちらの声かけに対してうなずく・首を振るといった反応を期待したりする時もあります。何度も見本を見せて、無理に真似させようと試みることもあります。
でも、言葉の理解が難しい中でいくら声をかけても、思うような反応は返ってきません。娘は待てずに癇癪につながり、親も「頑張らなきゃ」と思うほど、疲れ果ててしまうことがあります。
写真カードは、まだ娘には合いませんでした
ご飯・お風呂・トイレ・保育園・お布団など、家の中の実際の写真を印刷して、絵カード代わりに使ってみたこともあります。
しかし、娘は写真カードを張り付けられるボードに並べて貼ったり、それを眺めたりするだけで、要求を伝える手段としては、あまり機能しませんでした。
写真カードが悪いわけではなく、「今の娘にはたまたま合っていなかった」と思うようにしています。
反応があったのは「実物見せ」と「環境づくり」でした
試行錯誤の中で、我が家で反応があった方法をいくつがご紹介します。
実際の物を見せていく
娘が何か欲求してきたとき、「これかな?」とあたりを付けて、順番に実際のおやつやおもちゃを見せてあげるという方法です。
娘のほしい物が、実際に目の前にやってくると、発語はないものの、手をパチパチ叩いて「それそれ」「それちょうだい」「それやって」と意思表示をして親に伝えてくれます。
環境づくり
「この時間帯なら、これをしたいのかな」
「この流れのあとなら、次はこれをするかな」
と事前に予測して、前もって物や行動の環境を整えることを意識しました。

食事の例
ご飯の時間が近づくと、お食事エプロンを、娘が遊んでいるリビングのテーブルの近くにそっと置いておきます。
すると、娘が食べたくなったタイミングでエプロンを手に持って親のところに来たり、首元に持っていって「つけて」とアピールするようになりました。
また、
- 子ども用のテーブルと椅子を先に用意
- お皿に盛った食事を見せる
こうした流れを作ることで、娘は自分からテーブルに行き、きちんと椅子に座るようになりました。
要求がわかることでのプラスの変化
要求が理解できるようになると、
- 癇癪の頻度や不機嫌の持続時間が減る
- 親の心に余裕ができる
- 「意思疎通が取れている」と感じられる嬉しさ
まだまだ娘の要求が分からないこともありますが、「実物見せ」と「環境づくり」で以前よりも「気持ちが理解できる回数」は増えました。
今、同じ悩みを抱えている方へ

うまくいかなかったこと(失敗談)でも少し触れましたが、子どもの要求だけに目が向いていると、かえってうまく汲み取れないことがあります。
視線、表情、仕草、雰囲気。
そこに、時間帯・空腹感・眠気・疲れ・日々のルーティンを重ねて、「何を伝えようとしているのか」を予想してみる。
予想したものを子どもに試し、反応を見る。違っていれば、また別の予想を試す。
トライ&エラーの繰り返しです。
そのうち、「この要求の時は、たぶんこれだな」と、親の経験値・予測の的中率も少しずつ上がっていきます。
発語がない、発語が極端に少ない子どもは、親御さんに気持ちを伝えづらい分、言葉以外のあらゆる方法で、一生懸命伝えようとします。
その伝えようとする力は、話せる子どもよりも、ずっと強いと私は感じます。
私は、そう感じています。
本記事が少しでも親御さんの障害児育児の助けになることを願っています。ここまで読んでくださり、ありがとうございました。

